公開:2026年5月21日

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GitLab 19.0: マージリクエストを手動作業から自動化ワークフローへ

GitLab 19.0では、デベロッパーフローがMRライフサイクル全体に拡張されました。レビュアーフィードバックへの対応、自律的なマージコンフリクト解決、ワンクリックリベース&マージにより、MRにかかる手動作業を大幅に削減します。

AIによってコードを書くスピードは飛躍的に向上しました。しかし、マージリクエストを開いてからマージするまでの作業は、ほぼすべて手動のままです。レビュアーのアサイン、フィードバックへの対応、コンフリクトの解決、マージ前のリベース - いずれのステップも、デベロッパーの手を離れることはありませんでした。ボトルネックの場所は変わっても、ツールはそれに適応できていませんでした。

GitLab 19.0で、この状況が変わります。デベロッパーフローはMRライフサイクル全体に拡張されました。レビュアーのフィードバックへの対応、長期ブランチでのコンフリクト解決、未知のコードベースの調査、肥大化したMRの分割 - これらすべてを単一のAIエージェントが担います。自律的なマージコンフリクト解決機能とワンクリックリベース&マージと組み合わせることで、MRを開いてからマージするまでの手動作業を大幅に削減できます。

デベロッパーフローは、AIコーディングツールの新しいカテゴリに位置づけられます。第一世代のAIはコーディングそのものを加速させ、第二世代はチャット画面を提供しました。今生まれつつあるのは、それとは異なるものです。特定の瞬間だけでなく、作業全体にわたって参加するエージェントです。デベロッパーは意思決定とレビューに集中し、実行はエージェントに委ねられます。

MRライフサイクル全体をカバーするデベロッパーフロー

デベロッパーフローを昨年リリースした際は、イシューからマージリクエストを生成する機能からスタートしました。「何を作るか」から「レビューするMR」までの繰り返し作業を自動化することは、出発点にすぎませんでした。もっとも、対象は一つのタスクに限られており、MRが作成された後のイテレーション作業は依然として完全に手動でした。

今回のデベロッパーフローは、残りの手動作業を引き継ぎます。これまでデベロッパー自身が行っていた作業を担うエージェントが、MRのライフサイクル全体にわたって機能します。

実際のデベロッパーフローを紹介します:

どのステージからでも起動できます。「MRを生成」 ボタンでイシューからデベロッパーフローを開始したり、Duo Developerサービスアカウントをイシューやマージリクエストに直接アサインしたり、イシューやマージリクエストのディスカッションスレッドから新しい@mentionトリガーで呼び出すことができます。エージェントは会話を引き継ぎ、新しいMRを別途作成するのではなく、同じMRを継続して改善します。

コードを取り巻く作業を処理します。 デベロッパーフローは、同一MR内での複数ラウンドのレビューフィードバック対応、長期ブランチでのマージコンフリクト解決、未知のコードベースの調査やアプローチ評価とそのレポート、肥大化したMRの分割、一からの機能実装を担えるようになりました。

ライフサイクル全体にわたる処理を実現する設計に刷新されました。 内部的には、デベロッパーフローはデベロッパーツール一式(読み取り、grep、編集、コマンド実行)を備えた単一のエージェントループとして再設計されており、どのツールをいつ使うかをエージェント自身が判断します。さらに重要なのは、単一のエージェントがMRライフサイクル全体に参加できる基盤アーキテクチャとなった点です。

AIコーディングツールを超えるための適切なプロジェクト設定が含まれています。 デベロッパーフローはAGENTS.mdを読み込み、コードだけでは伝わらない情報を把握します。明示されていないbashコマンド、プロジェクトの慣例、環境の特性、そしてエージェントが初回から正確に動くために必要なアーキテクチャの判断事項などです。agent-config.ymlは適切な依存関係、ツール、設定でコーディング環境を整備し、エージェントがテストの実行、pre-commitフックの実行、コミット前のフィードバックループの完結を行えるようにします。これは、エージェントにすぐ動ける環境を与え、手戻りではなく自分たちの基準に合った成果を生み出すための仕組みです。

全体を見渡し、方向性を決め、レビューするのは変わらず人間です。実行はエージェントが担います。

新しいデベロッパーフローの機能は、PremiumおよびUltimateのGitLab Duo Agent Platformでご利用いただけます。

マージコンフリクト解決をフローの一部に

マージコンフリクトの解決は、MRワークフローで最も苦痛を伴う繰り返し作業の一つです。コードが複雑になるほど、バグが発生しやすくなります。コンフリクトを解決するには、頭の中で、テキストエディタに向かいながら、2つのブランチの意図を同時に再構築しなければならず、テストも実行されません。バックポートや複数のリリースブランチにわたる連鎖的なMRを管理するチームにとって、これは時折発生する不便ではなく、デリバリー速度に対する継続的なコストです。

GitLab 19.0では、MRを離れることなくこの作業をエージェントに委ねられます。「Duoで解決」ボタン(現在ベータ版)がMRのコンフリクトページとマージチェックウィジェットに直接表示されます。

エージェントはMRの意図を読み取り、両方のブランチを確認し、解決戦略を選択してコンフリクトのあるファイルを編集し、コミットして修正内容をプッシュします。作業完了後、エージェントは検出したコンフリクトと解決のアプローチをまとめたコメントを残します。これにより、次のレビュアーが判断の経緯を逆算する必要がなくなり、監査証跡も保たれます。コンフリクトを安全に解決できない場合、エージェントは推測で進むのではなく、その旨を伝えます。

ワンクリックでリベース&マージ

上記の機能はMR内部の作業を処理します。19.0のもう一つの機能は、MRをマージする際のワークフロー終盤のわずらわしさを解消します: ワンクリックリベース&マージ(現在ベータ版) です。

半線形履歴または早送りマージメソッドを使用しているチームでは、これまでマージ前のリベースに2ステップと待機時間が必要でした。リベースして、完了を待って、戻ってきてマージする。これが1ステップになります。この機能はFree、Premium、Ultimateのすべてのプランでご利用いただけます。

MR作業の負担を減らす

これらの機能を組み合わせることで、AIが判断を伴う作業を担います - コードの記述、フィードバックへの対応、コンフリクトの解決。自動化はマージ前のリベースのような機械的な処理を担います。アプローチは異なっていても、目指す成果は同じです。MRを開いてからマージするまでの手動作業を減らし、デベロッパーがMRの中で本来関わらなくて良い部分に費やす時間を削減することです。

今すぐデベロッパーフローを試す

現在GitLabをお使いのお客様は、GitLab Duo Agent Platformの無料トライアルを開始することでデベロッパーフローをお試しいただけます。すでにDuo Agent Platform付きのPremiumまたはUltimateをご利用中であれば、ご利用のバージョンにかかわらず、次にマージリクエストを作成する時点からすぐにデベロッパーフローをお使いいただけます。19.0より前のバージョンをお使いの場合、@mentionワークフローをご利用いただくには、mentionトリガーの手動設定が必要になる場合があります。

GitLabのFreeプランをご利用の場合は、簡単な手順をいくつか踏むだけでGitLab Duo Agent Platformにサインアップいただけます。

GitLab 19.0の詳細はこちら

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