GitLab Duo Agent Platform Self-Hostedを利用しているお客様は、多くのソフトウェアチームが直面していないような制約のもとで運用しています。データレジデンシーの要件、エアギャップ環境、そして、ソースコードをサードパーティAPIへ送信することを禁じるコンプライアンス規制などが代表的な例です。こうした制約には避けがたいトレードオフも伴います。もっとも高性能なモデルはクラウドファーストの環境に先行してデプロイされる傾向があるため、規制対象環境や隔離環境はAI機能においてどうしても一歩遅れをとることになります。チームは単一モデル構成を強いられるため、そのモデルがルーティンワークには過剰性能であったり、複雑なエージェント型タスクには能力不足であったりすることも少なくありません。
GitLab 19.0では、セルフホスト型のオープンソースモデルサポートを拡充することで、このギャップを縮めます。自社のGPUを完全隔離またはエアギャップ環境で運用しているチームでも、適切なモデルを適切なワークフローに合わせて選択できるようになりました。データレジデンシー、ネットワーク隔離、規制コンプライアンス対応のいずれを重視する場合でも、より高性能な選択肢が利用できます。
エアギャップ環境でオープンソースモデルの選択肢が広がる
外部APIコールもインターネット接続も持たない完全隔離環境では、ローカル推論インフラ上で動作するオープンソースモデルが唯一の選択肢です。エアギャップ環境はAIによる生産性向上の恩恵を最後に受けることが多く、その原因はコンプライアンス規制、コードをサードパーティAPIに送信することを禁じるデータ分類要件、あるいはクラウドベースの推論をブロックするネットワーク制御などさまざまです。
オンプレミスで展開されるオープンソースモデルは、これらの制約を直接解消します。推論処理は自社ハードウェア上で実行され、データが環境外に出ることはありません。GitLabのエンジニアリングチームは、Duo Agent Platformのタスク要件(複数ステップのツール使用、指示への準拠、コード生成品質、大量のdiffや複数ファイルのコードベースに対する推論能力)に対して候補モデルを評価し、実際のエージェント型ワークフローを動かすのに十分な信頼性を持つモデルを選定しました。
新たにサポートされるモデルは次のとおりです:
- Mistral Devstral 2 123B
- GLM-5.1
- Kimi-K2.6
- MiniMax-M2.7
デプロイオプション
主なパターンは、GitLabがオープンソースモデルの推奨サービングプラットフォームとして提供しているvLLMをオンプレミスハードウェア上で稼働させる構造です。専用ハードウェアへの設備投資をかけずにセルフマネージドの推論環境を構築したいチームには、仮想プライベートクラウド上のGPU対応仮想マシンでオープンソースモデルを実行する方法もあります。これにより、同等のデータ分離保証を維持しながら、オンデマンドのキャパシティを確保できます。
デプロイモデルの選び方
デプロイモデルを選ぶ際の参考情報をご紹介します:
完全なエアギャップ環境の場合 自社の推論ハードウェア上のオープンソースモデルが選択肢となります。モデルごとのハードウェア要件については、サポートモデルのドキュメントをご確認ください。
ハイブリッドデプロイの場合 GitLab Duo Agent Platform Self-Hostedでは、機能ごとにセルフホストモデルとGitLab管理モデルを組み合わせることができます。詳細はAI Gateway設定ドキュメントをご参照ください。
提供状況
オフラインライセンスをお持ちのお客様は、GitLab Duo Agent Platform Self-Hostedアドオンが必要です。
オンラインライセンスをお持ちのお客様は、使用量ベースのモデルを利用でき、セルフホスト型モデルとGitLab管理モデルをハイブリッド構成で組み合わせることができます。
デプロイ要件については、営業チームにお問い合わせください。





