更新日:2026年3月29日

5分で読めます

チームの計画がはかどる、GitLab 18.10のアジャイル新機能

全ワークアイテムを1つのリストで管理し、よく使うビューを保存して再利用。チームの計画作業が格段に楽になります。

GitLabのアジャイル計画体験が大幅に強化されます。 GitLab 18.10から導入される新しいワークアイテムリストと保存済みビューにより、長年要望の多かった2つの機能が実現します。すべてのワークアイテムタイプを一覧表示する統合リストと、カスタマイズしたリスト設定を保存して再利用できる保存済みビューです。

これらの機能により、以下のことが可能になります。

  • 日常のワークフローにおいて繰り返し設定する必要のあったフィルター設定が不要になります
  • チーム全体が統一された方法で作業を確認・評価できます
  • 標準化されたレポート作成やステータス確認が容易になります

ワークアイテムとは?

これまで、エピックとイシューはそれぞれ別のリストページに存在していたため、ユーザーはページ間を行き来する必要がありました。ワークアイテムリストは、エピック・イシューをはじめとするすべてのワークアイテムタイプを単一の統合リストにまとめ、異なるワークアイテムタイプごとにページを切り替える手間をなくします。

この機能は、今後提供予定のより高度な計画機能の基盤でもあります。すべてのワークアイテムタイプを一か所に集約することで、エピック・イシューなどのアイテム間の関係性や構造を一目で把握できる階層ビュー(テーブルビューなど)の実現への道が開かれます。

リストビューや階層ビューにとどまらず、ボードなどの他の一般的なワークフローもこの統合された体験に組み込んでいく予定です。その結果、計画に必要なすべてのビューが一か所に集まり、保存済みビューを通じてチームと共有できるようになります。製品の異なる部分をまたいで移動する必要はなくなります。

なぜ「イシュー」ではなく「ワークアイテム」と呼ぶのか、疑問に思われるかもしれません。簡単に言うと、「イシュー」という言葉は今後の展開に対応できないからです。近い将来、ワークアイテムタイプは、その名称も含めて自由に設定し、組織のプランニング階層に合わせてカスタマイズできるようになります。既存の名称に縛られた体験では、その柔軟性が損なわれてしまいます。「ワークアイテム」は、独自の裁量で作成できるモデルの基盤となる概念です。

ワークアイテムリストのビュー

ワークアイテムへの移行の背景は?

2024年、私たちはワークアイテムフレームワークを基盤としたGitLabにおける新しいアジャイル計画体験のビジョンを発表しました。その記事では、エピックとイシューが別々の体験として存在していたため、計画オブジェクト全体で一貫した機能を期待するチームとは齟齬が生じていたという核心的な問題を説明しました。その解決策といして登場したのがワークアイテムフレームワークです。一貫性を実現し、GitLabの計画ツール全体で新たな機能を実現可能にするために設計された統合アーキテクチャです。ワークアイテムリストと保存済みビューは、その道のりにおける一歩です。

保存済みビューとは?

保存済みビューを使用すると、フィルター・並び替え順・表示オプションを含むカスタマイズされたリスト設定を保存し、後から呼び出すことができます。日常的な確認作業を効率化し、チーム全体で一貫した標準的な作業確認方法をサポートすることを目的としています。

Saved view

今後の展望

GitLabが行っている変更の理由を理解するには、GitLabが目指す先をイメージしていただくことが助けになります。

目標は単なるワークアイテムリストではありません。現在のフィルタースコープを保持しながら、さまざまなビュータイプ(リスト・ボード・テーブルなど)をスムーズに切り替えられる計画体験の実現です。

そこに保存済みビューを組み合わせることで、各ワークフロー専用のビューを作成できます。イテレーションプランニング、バックログリファインメント、ネストされたテーブルビューを使ったポートフォリオレベルの計画など、さまざまな用途に対応します。

各ビューはすぐに使える状態で、フィルタリングや作業の表示方法が統一されており、チームと共有することができます。このフレームワークは、ボードのあらゆるワークアイテム属性に対するフルスイムレーンサポートなど、今後のより強力な機能実現への道も開きます。

日々使用しているツールの変更が、作業の妨げになることは十分に理解しています。既存のエピックおよびイシューリストページを中心としたワークフローを構築されている場合、見た目や使い心地は変わるでしょう。決してその点を軽く考えているわけではありません。

この方針は短期間で決めたものではありません。長年にわたるフィードバック、ワークアイテムフレームワークへの多大なアーキテクチャ投資、そして統合された体験が長期的にチームをより良くサポートできるという確信を反映したものです。移行には慣れが必要だと思いますが、皆さまのご意見をもとに継続的に改善を重ねてまいります。

フィードバックをお聞かせください

ぜひこれらの新機能をお試しください。そして、ワークアイテムリストと保存済みビューについてのご意見をフィードバックイシューにてお知らせください。皆さまのコメントが、これらの機能のさらなる改善につながります。

ご意見をお寄せください

このブログ記事を楽しんでいただけましたか?ご質問やフィードバックがあればお知らせください。GitLabコミュニティフォーラムで新しいトピックを作成してあなたの声を届けましょう。

フィードバックを共有する

今すぐ開発をスピードアップ

DevSecOpsに特化したインテリジェントオーケストレーションプラットフォームで実現できることをご確認ください。